朝に勉強をすると、睡眠の直後なので、脳内が整理されており、頭に入りやすいと言われています。

睡眠中には、前日に海馬にインプットされた情報が、重要度に照らして取捨選択され、きれいに整理整頓されます。

脳が大切なものと判断した記憶は、海馬で、より強固なものとなったり、側頭葉へ移されて長期記憶になったりします。
そのいっぽうで不要と判断された記憶は、海馬から消去されます。

そのようにして海馬に、ある程度の「空き」ができるために、早朝の勉強は、記憶しやすいといえるのです。
時間がたつにつれて、夜に近づくほど、海馬は満杯になっていきますので、夜になればなるほど記憶しづらくなります。

さらに前日の夕食から何も食べていないので、体はプチ飢餓状態。
そのため脳にはブドウ糖がやや不足しています。

これが脳で危機状態と判断され、扁桃体が活性化します。すると、隣にある海馬が活性化するのです。
海馬は記憶を担当しているので、扁桃体の活動が高まると、記憶力が高まるのでその状態にある朝は勉強するのにうってつけの時間帯になるのです。

徹夜をして勉強するよりも、しっかりと寝て朝に勉強した方が健康的にも効率的にもいいと言えるでしょう。