【効果】


ビタミンEは、『抗酸化作用』『バリア機能』『血行促進作用』などの機能があり、体のさまざまな老化を防ぐ働きがあることから、『若さのビタミン』とも呼ばれている栄養素です。

・抗酸化作用
紫外線を浴びると、肌の奥には『活性酸素』と呼ばれる物質が発生します。
この活性酸素は、コラーゲン繊維を攻撃し、切断してしまう酵素を作り出すのです。
これがシワやたるみなどの肌老化を招く原因に。

ビタミンEは、活性酸素を減少させる物質であるグルタチオンを増加させます。
この働きにより、活性酸素の悪影響から肌を守ってくれるのです。


・バリア機能
ビタミンEは肌の奥だけではなく、肌表面でも活躍します。

ビタミンEには油分に溶ける性質があり、体内に吸収された後、皮脂に溶けた状態で肌表面にもしみ出しています。
皮脂の酸化を防止し、肌を保護する『バリア機能』を正常に保つことで、紫外線や大気汚染物質など外界の刺激から肌を守ります。


・血行促進作用
さらに、ビタミンEには『血行促進作用』があるため、冷えの症状などにも効果があります。

血液の循環を促進して皮膚の新陳代謝を高め、表皮下のメラニン色素のターンバックを促進させる働きもあるため、シミやそばかすを防止する美肌効果も期待できます。


【注意点】


ビタミンEは、過剰摂取すると(1日あたり800mg以上)、その人の体質によっては、皮膚のかゆみやほてり、むくみの他、胃の不快感、頭痛などが起こることもあります。

ビタミンEは、脂に溶けやすい特徴があることから、脂溶性ビタミンとも呼ばれています。
通常、脂溶性のものは、体内に貯えられやすい性質があるため、過剰摂取すると副作用の可能性が高いので過剰摂取はしないようにしましょう。


【主な食材】


かぼちゃ、ごま、アーモンド、ピーナッツ、松の実、アボカドなど