身の回りのことを自分自身でできる期間を「健康寿命」といいます。
平均寿命と健康寿命との差は男女ともに約7歳とされていますが、これは、平均的な日本人が約7年間は健康を害し、寝たきりや介護を必要とする状態におかれることを意味します。
いつまでも健康的で充実した人生をおくるための大きなポイントに、塩分があります。
日本人の塩分摂取量が多いことは、よく知られていますが、生活習慣病を発症している方の多くは、塩分を多く摂りすぎている傾向があります。
さらに日本人に多い高血圧症は、動脈硬化や高脂血症の発症や進行を促進する原因ともいわれており、これらのことが痴呆や寝たきりの高齢者を増やすことの一因となっています。
1日の塩分摂取量は10g未満が望ましいとされています。
日頃から健康への影響を考えて、自分の塩分摂取量を把握し、塩分の調節を意識するようにしましょう。
ただし、いままで味付けが濃いものを食べていた人に対し、いきなり塩分の少ない料理を出すと“減塩=まずい”という思いから、継続することが難しくなってしまいます。
急に減らすのではなく徐々に薄味に慣らしながら、減塩を継続的にできるようにしましょう。