汗をかき、脱水した体が水分をほしがっている時は、水分の多いウリ類が身体をいたわってくれます。
ウリ類には水分を体外に排出するカリウムが多く含まれており、体の温度を下げる働きをします。
さらに利尿作用もあるので、むくみ解消に効果的です。
また、多くのウリ類に含まれているビタミンCも、ストレスや外敵からカラダを守り、疲労回復を助ける重要な栄養素です。
暑さに疲れた体に、ウリ類はまさに癒しの食べ物といえます。
ふだん見慣れた「キュウリ」もれっきとしたウリ類です。
しかし、キュウリにはビタミンCを壊すアスコルビナーゼという酵素も含まれています。
ただ、すりおろして使わない限りこの酵素は働かないのでそのまま食べる分には大丈夫です。
もしすりおろして使うときは、レモン汁や酢をかければ酵素の働きを止めてくれます。
他にも、沖縄料理で人気の「ニガウリ(ゴーヤ)」は栄養価が高く、夏バテ予防に欠かせない野菜です。
苦味で好みの分かれるところですが、苦味成分のモモルデシンには食欲増進の作用があるのです。
また、豊富に含まれるビタミンCやカロテンが疲労回復に役立ってくれます。
カロテンは油と一緒に摂る事で吸収がよくなります。
そしてニガウリのビタミンCは、炒めてもほとんど減らないので炒め物にすると良いでしょう。
ただし、体温を下げすぎることも身体には毒なので、食べるタイミング・量を考えて食べるようにしましょう。